車の免許を今年こそは取ると言いつつ、早5年?。毎年「あれ?免許は?」と言うと、「金がない」とか「暇がない」とか言っては、後回しになっていた。
2001年の夏、我が家は思い掛けなく2匹目の犬・ジンを迎えることとなった。当然、また免許の話が我が家を飛び交う。「2匹目飼ったら、車の免許取るって言ってたじゃん」「う〜ん、そうだねぇ〜」と相変わらずのんきないわどん。でも、まだベビベビだったジンなので、電車での移動は大変ではなかった。
年も明けた2002年。ジンもすくすくと育った。ジンはキャリーバック慣れしておらず、どうしても電車の中で「わんっ」と吠えてしまう。こちらも緊張しながら電車に乗る日が続く。この頃、シーズー仲間も増え、オフ会に参加する事も増えてきた。みんな車を持っているので、集まる場所も必然的に車で行くような所が多い。そうなると我が家には不利である。あまり毎回乗せてもらうのも悪いなぁと思い、車の必要性を感じてきた。車自体は私の実家で眠っている車があるので、借りればいい。でも免許は取ってもらわないとと言うことで、今年こそは免許を取ってくれと懇願する。と言いつつも、相変わらず延び延びになっていた。「来月教習所に行くよ」と言い、その月も終わりになり、また「来月には・・・」と言う具合である。今年も無理なのだろうかと半ば諦めていた。
そんなこんなで2002年の8月16日。突然、いわどんが教習所に入所した。私が免許を取ったのはもう10年以上も前。当時でも安い方だったのだが、私は12万ちょいで免許を取った。が、今はと言うと30万近くもかかるらしい。しかも学科や実技の定義が変わっていて、私とは全く話が合わない(笑)。まぁ、何はともあれ入ってくれたからには、いつかは卒業するわけだし、免許も取得できるんだぁとひと安心であった。
私の予想を裏切って、いわどんは毎日のようにせっせと教習所に通った。都合がいい事に、いわどんは家で仕事をしているので、平日の空いている時間帯に教習所に通うことができる。あんなに重かった腰が今度はうそのように軽く、「この日はね、これとこれを受けて、この時間に乗って・・・」と目をらんらんとさせて説明してくれた。「久々の運転はどう?」と聞くと、マニュアル自体が初めてに近いと言うこともあり、エンストも何回かしたとか、右ハンドルは運転しにくいとか、楽しそうに話してくれた。
一生懸命通ってくれているので、私もせっせとリッキーとジンを連れてお迎えに行っていた。そしてとうとう1ヶ月ちょっとで教習所を卒業し、免許を取得してしまった。私としては、3ヶ月ぐらいはかかってしまうだろうと読んでいたので、思いっきり裏切られた(笑)
アメリカで初めて免許を取り、コルベットと言うスピードが出るわ出るわの車を運転していたいわどん。運転歴はあるものの、日本で運転をした事がない。相変わらず「ハマーだね、買うなら」と豪語しているいわどんだったが、取りあえずは日本の道路に慣れた方がいいよと言う事で、私の実家の車(日産プリメーラ号)を借りる事となる。実は実家の車は、ほとんど動かしていない。ありがたい事に父親も「乗るなら貸してあげるから、持っていってもいいよ」と言ってくれた。何の車を買うにしろ、すぐには車は買えないと思っていたので、当分はプリメーラ号が我が家の足となってくれるだろうと思っていた。