この出張旅行が終わって日本に帰れば、憧れのハマーが待っている。ハマーのパーツ等こっちで買えるモノがあれば、買って帰ろうとノリノリないわどん。今回はレンタカーを借りての移動がメインだったので、ハマーにも出会えるかなと期待満々であった。
が、しかし、そう簡単にお目にかかれる車じゃない。いわどんいわく、以前ボストンでどこかのFMラジオ局のハマーを見かけたと言う。でも、今回はボストンでもハマーには出会えなかった。ボストンからボルチモアへ向う途中のフリーウェイでは、H1とH2とそれぞれ対向車線を走っているのを見つけたらしい。私は見ることができなかったのだが。
「なかなか走ってないもんだねぇ」と言っていたら、NY近辺でH2の看板広告を発見(写真)。さすがNY。GMもがんばってるなと言う感じである。大してハマーを見かける事もなくボルチモアのホテルに到着。が、その直前、いわどんは見逃さなかった。ホテルの斜め前に車のディーラーがあった。そこにハマーが止まっていたのである。止まってると言うことは売ってると言うことである。
早速時間が出来た時に、行ってみる事に。白のワゴンのハマーがで〜んと止まっていた。外とは言え、お国柄だろう。すぐに店員がやってきて「May
I help you?」
いわどんは、ハマーのパーツを探している旨を話し、担当者を紹介してもらった。ディーラーの中にあるパーツ専門のカウンター。最近ハマーはGMが扱うようになった。でH2と言うふざけたハマーが出たのであるが、GMが扱う前の94年のパーツは在庫を見つけるのが一苦労だった。私たちが探していたのは、ピックアップ部分に取り付けるトノカバーである。日本で購入するととても高くなるので、こちらで是非ゲットしたいと思っていたパーツである。結局そこでは見つける事ができなかった。
電話帳で探したのか、いわどんがハマーのディーラーを見つけた。が、ボルチモアの郊外で、ちょっと店に行くには時間がない。電話をしてみると、な、なんと94年ハマー用のトノカバーの在庫があると言う。これはこれはと言うことで、どうにかして買いたいと伝える。すると先方がFAXをホテルに送るので、それにクレジットカードの情報等を記載して、送り返してくれとの事。これで手に入るねと喜んでいたのだが、FAXが届くことは無かった。その後先方に電話をするも、担当者の名前を聞くのを忘れていた為、話が噛みあわず、結局諦める事となる。
そんなこんなで次の移動場所はカナダ。カナダへ向う途中、デンバーの空港で乗り換えだった。いわどんがタバコを吸いたいと言うので、タバコが吸えるバーへ行った。まだ午前中だったのだが、私はビールを頼んだ。その店にはでっかいスクリーンがあり、アメフトをやっていた。なにげなくビールを飲みながらスクリーンを見ていたら、H2のCMが流れた。「いわどん、H2のCMなんかやってるよ」とスクリーンに背を向けていたいわどんに教える。「あ、ほんとだ」といわどん。アメフトは国民のスポーツなわけで、ここでCM流したらすごい効果だろうなぁ。
カナダではスキー場の駐車場でH2を見た。カナダに住んでるカナダ人でさえ、そんなに見ないよ〜と言っていた。そうだよなぁ、こっちでも高いもんなぁ。ところで、今回トノカバーの他に、以前買ったダイキャストのミニカーをまた買おうと思って探していた。が、どこを探してもH1のはない。あるのはH2のみ。う〜ん、なんてこったい。オーシャンブルーのが欲しかったのに。
最後の最後に、トノカバーを買う為にハマーを扱っているディーラーへ向う。駐車場には10周年記念モデルの限定ハマーと数台のハマーが止まっていた。友人ときゃっきゃっ言いながらハマーを見ているいわどん。時間もないので、さっさとカウンターへ向う。ディーラーの人は、日本人のこの若者が、しかも東京でハマーを買ったと言う話に半ば呆れていた。こっちの人でさえそう思うんだ(笑)。トノカバーは取り寄せないとないとの事。でも、取り寄せられる事がわかり、取り寄せてもらう事にした。その場で精算を済まし、届いたら友人にピックに来てもらい、日本に送ってくれるよう手配した。
今回、街中で私が目にしたのは(気が付いたのは)H2の2台だけだった。でもH2は丸みもあって小ぶりだし、それ以上にこっちはハマーよりもデカイ車が多いので、全く大きさに違和感がないのである。確かにハマーは横幅がでかい。でも私がこっちで気に入ったDODGEのピックアップなんて異常にでかい。見た目はぜんぜんハマーよりもでかいのである。そんなピックアップがぞろぞろと走っている。そして何より、道も駐車場もでかい。風景がでかい。だからもしかしてハマーって小さい?と勘違いしてしまう程である。でもそれがやっぱり勘違いだと知るのは、日本でハマオ号と再び出会う時であった(笑)